経営者応援ブログ

生き残るか、諦めるか・・・

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生き残るか、諦めるか・・・

借入金の返済、税金の納税、社会保険料の納付、取引先への支払い、従業員への給与払い等、どの事業者でも当然に支払いをしなければなりませんが、資金繰りが悪化した事業者は重しとなって苦しむことになります。

それでも本当に危機的状況になってくると、夜も眠れない日々が続き正常な思考判断ができなくなってしまいます。

正常な状態であれば、様々な事に対して的確な判断をすることができていたことが、月末に支払う資金が足らないなどという状況になってくると、急場をしのぐために誤った手段を取られてしまうようにもなります。

即ち、今直ぐの支払いが凌げれば、月末の支払いが凌げればと急場を回避するためには、何でも有という考え方に陥ってしまわれるのです。

銀行や信用金庫から見放された多くの経営者は、個人のカードローンで借ります。そして次に消費者金融の各社から借ります。そして枠がいっぱいになると、奥さんや子供、両親、兄弟の名義で借りるようになります。

このようになってくると、資金繰りがひっ迫していますので、売掛金はファクタリングをして先食いしてしまい、身動きが取れない状況になっていることが珍しくありません。

なぜ、このようになってしまうのでしょうか。

これは、『支払いするため』、『返済するため』だけに必死となり、兎に角、不足しないように資金を集めなければと躍起になってしまうからなのです。

このような経営者は少なくありません。

本来であるならば、こうなる前にもっと早く専門家へ相談すれば傷が浅く打開することができる可能性が高いことや、、精神的にも追い込まれず取り組みすることも可能なのですが、生真面目な経営者はトコトン自分一人で頑張ってしまうのです。

そのようなことから、何となく不味いなと思った時点でご相談をされた方が良いと思います。

経営危機を打開するためには、様々な対策や手段に取り組むことになりますが、進むべき道を決めたら絶対にブレないように取り組む必要があります。

何故ならば、大概、法律家に相談をすると破産を進められますが、事業を継続することを目指す場合には真逆の考え方になりますので、気持ちがブレてしまうとアクセルとブレーキを同時に踏み込みような状況になり、まったく進めなくなってしまうからです。

また、事業再生を目指す過程においては、一の次は二になるというような筋書き通りには行きません。壁にぶつかったり攻撃を受けることがあるかも知れませんので、覚悟を持って取り組みすることが不可欠なのです。

そのようなことから強い精神力と絶対に諦めないという意思を持ち、維持していくことが大事。

これを乗り越えることができれば明るい未来が開ける可能性が高いと言えます。

生き残ることを諦めて逃げることは簡単です。事業を継続して行くことを目指す過程は大変です。

しかし、破産してしまえば従来のような事業を再開することは非常に困難となりますが、事業を継続することができれば苦労は一瞬で終わります。

新たに事業を始めるためには、時間と労力、資金が必要となりますので、今まで築き上げたものを失ってしまうことは避けるべきではないかと思うのです。

これは経営者が自ら判断しなければならないことなので、後で失敗したとならないように取り組みするべきではないでしょうか。


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