経営者応援ブログ

無理が通れば道理が引っ込む

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【無理が通れば道理引っ込む】

世の中には権力者が権力をかざして道理に反するようなことをして自分の都合の良いようなことをすることが多々あります。

債権債務問題においては権力なるものはありませんが、債権者の方が権利的には強いので道理に反するようなことをするなと言います。

『理に勝って非に落ちる』ということわざがありますが、実際には債権者は理では勝っているのですが、返って不利な結果となることは珍しくありません。

即ち、『借りたものは返すのが当然だ』という正しいことを主張して理屈が勝っていても、債務者に返済資金が無ければ逆に不利な立場に陥ってしまうことにななります。

要するに『無い袖は振れない』状態のことです。

このようなことから、正論が必ず勝つとは限らないということです。

ここで何を伝えたいのかというと、屁理屈を言って借金を踏み倒すということではなく、今、返済することが困難な状況だとするならば、格好付けず無理な状態だと相手に伝えるべきだということ。

今は無理だけど、返済する気持ちはあるということを伝えるべきだと思うのです。

銀行などの債権者としては、全額弁済してもらうか破産をしてもらうかのどちらかを望みますが、中小企業の経営者にとっては出来兼ねることなので、お互いに着地点を見出すことはできません。

そのようなことから線路と一緒で交わることは出来ないでしょう。

中小企業の経営が上手く行かなくなってしまった原因は経営者にありますが、融資の返済ができなくなったことの責任は銀行にもあります。

貸し手責任というものです。

海外では貸し手責任というものは非常に大きく捉えられていますが、先進国の中で唯一日本だけはその概念がありません。

まあ、今そんなことを言っていても仕方がないので結論をお伝えしますが、もし本当に借金の返済ができない状況であるならば、できないなりの対応と対策を取ることが事。

そんなに心配することはありません。何とかなります。

そして、自己破産などと安易な考え方で行動ししまうと後で後悔することになりますので、絶対に行わないようにしてください。

先ずは、信頼できて知識と経験のある人に相談することが必要だと思います。


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