経営者応援ブログ

守ろうとしないことが大事・・・なぜ。

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守ろうとしないことが大事・・・なぜ。

銀行などの金融機関は、お金を貸し付けし金利を稼ぐことで利益を得ている企業です。

普段はスーツに身を包んで紳士的に見える金融マンなのですが、金融事故が起きると態度と言葉が急変するのです。

債権者である金融機関は、この時から全力で債権の回収を行ってくるようになります。

経営者が一番びっくりすることは、まずこの時点なのではないでしょうか。

なぜかと言うと、今まで、社長、社長と平身低頭対応していた担当者が、急に不愛想となり、かつ、言葉使いも乱暴で時には脅しとも取れるような言葉を発することがあるからです。

債権者の得意な言葉は、「社長、このままだと大変なことになりますよ。・・・」「法的手続きを取ることになり、差押えなどを行うことになりますよ。」という文句です。

返済が滞れば債権者にとっては取るべき手段ということになるのですが、高圧的な態度で人を脅し付けるような言い方をして経営者を攻撃してくるのです。

これにより大概の経営者は大きな不安と恐怖を覚えることとなり、何とか法的手段を取られないようにするため、債権者である金融機関の言いなりになるようになって行きます。

これは債権者が債権回収を図る常とう手段なのです。いや、常とう手段というよりは、債権者側からしたらこれしか債権回収する方法が無いと言った方が正しいかも知れません。

結局のところ、内容証明や支払督促、訴訟などの文章や手続きを介しての請求や債権回収をせざるを得ないのですから、できることなら時間や労力を掛けず債権回収を図りたいので、経営者が自主的に返済をするよう仕向けるということになります。

債務者である経営者が恐れる法的手続きには、支払督促や訴訟を起こして債務名義を取り、差押えや競売などの法的手段ということになるかと思います。

これらは返済が出来なくなれば当然に行われることなので、何も恐れることなどありませんし、借り入れの時に不動産を担保として差し入れしたのであれば起こるべきして実施される手続きなので処分されることは致し方ありません。

ただ、債権者である金融機関としては、競売で回収するよりも任意売却で売却した方が高値で処分することができる可能性が高いことから、競売は最後の手段になります。

ここまでは、債務者を脅すことは別として債権者の権利ということになるのですが、時には法律を逸脱した行為を行ってくる担当者も珍しくありませんので、鵜呑みにしないようにしなければなりません。

経営者の方は、もし、返済が出来なくなってしまわれるとするならば、これらのことを理解しておくことで不安は少しでも抑えられることになると思いますし、心づもりもできると思います。

ですが、心づもりが出来ていれば良いということではありませんので、資産や不動産を守ることができたり債権者にも劣らない知識を持ち合わせていれば、対峙することも可能となる可能性も少なくありません。

そのためには行きつくところまで行きついて、もうどうすることも出来ないという状況までになってから慌てふためくのではなく、早め早めの準備対策を取っていくことが大事です。

また、もう駄目だと開き直るということではありませんが、物事に執着すればするほど、守ろう、守ろうとすればするほど窮地に追い込まれていくことになりますので、執着心を無くして行動されることも再生再起するためには非常に大事なこととなります。


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