経営者応援ブログ

アフターコロナで頑張り過ぎない

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アフターコロナで頑張り過ぎない

新型コロナウイルスの影響により劇的に利益を生み出した企業もあれば、廃業倒産を余儀なくされてしまった企業まで様々です。

また、そんな状況でも何とか頑張り続けている事業者の方もおられます。

その中には、もうどうにもならない状況となってしまっているゾンビ企業も少なくありません。

それでも涙ぐましい努力で頑張り続けておられるのです。

私も子供の頃からいろいろな人生の先輩達に教えられてきたことは、一生懸命頑張れば必ず成し遂げられる。必ず願いが叶う。必ず成功すると言われてきました。

確かに根性を鍛えることでは途中で諦めないということは非常に大事なことなのですが、経営や事業という観点では少し状況が異なるのではないでしょうか。

起業して営利を目的とした事業を行っていく場合、常に利益を生み出し続けていかなければなりません。

しかし、結果を出すことが出来ず赤字を出し続けている企業は、市場からは必要とされていないので、企業としての存続価値がないということになります。

企業価値がないということは、市場から退場を余儀なくされてしまうことになりますので、何れどこかの時点において消滅させられてしまうでしょう。

例えば、創業200年の和菓子屋さんが暖簾を守り続けるために赤字であっても維持し続けるなど、事業を継続する目的が少し違っている場合はともかくとして、単に経済活動で利益を得て自分や従業員が生活していくためのお金を稼ぐということであるならば事情がまったく異なることになります。

中小零細企業の経営者の方が陥りやすいことは、経営状況や財務状況が危機的状況にあっても、自分の大切な会社に執着を持ち、夢を追いかけ続け、採算度外視してでも現状を変えずに突き進んでしまうことです。

そして、このままでは不味いと思いながらも現実を直視せず、かつ、経営の失敗を認めないことや事業の在り方や営業展開の仕方を変えるなどということもしないということです。

これからアフターコロナの後、経済がどのような形に変わって行くのか分かりませんが、経営者にとって大事なことは儲からない事業は直ぐに止めて儲かる事業に一早く切り替えることです。

今の時代は、あっという間に周りの環境が変わってしまいますので、昔ながらのやり方や事業を継続していたら市場から退場を余儀なくされてしまいますので、新たな事業形態に切り替えていくことが必要不可欠です。

経営者として頑張り続けることは社会的責任においても大切なことなのですが、頑張り方を間違えてしまうと大変なことになってしまいますので、しっかり見極めて儲かる事業を展開していくようにしなければなりません。

上手く行かないことをコロナのせいにしていても始まりませんので、思考を切り替えて取り組みすることが生き延びていくには大切なことなのではないでしょうか。


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