意思決定のスピードが大事
世の中には非常に慎重な方がおられます。昔から石橋を叩いて渡るということわざがあります。
これは、用心の上にも用心深く物事を行うことの例えです。
確かに、時と場合によっては必要な時もあるかと思いますが、倒産するかもしれないという環境においては、その用心さがあだとなってしまうことが多く見受けられます。
倒産危機から抜け出し会社再生や事業再生を果たすことができた経営者の多くは、物事の決断が早い人、意思決定が早い人です。
これは想像しても分かることですが、万年赤字体質であったり業績が悪化していたり、資金繰りが困難な状況であることが分かっていながら何ら行動をすることもなく、いつまでも決断せず躊躇してしまわれる方は倒産という悲惨な状態となってしまわれる可能性が非常に高いということなのです。
また、加えて見栄やプライドを捨てることが出来ない方や自宅などの不動産や資産を手放したくないという物への執着が強い方は、結果としてすべてを失ってしまうケースが珍しくありません。
そのようなことから、会社再生や事業再生を果たすことが出来た方の共通点は、決断が早い、意思決定が早い、資産や不動産への執着心が薄い、見栄やプライドを捨てて取り組むことが出来る方ということになります。
関係各者にはカッコウ悪いことはしたくない、頭も下げたくない、自宅は失いたく無い、資産も失いたくない、絶対に失敗したくないという思いが強い方は、日増しに傷が大きくなり修復することができない状況となって倒産の憂き目に遭ってしまわれることになる可能性が高いので、執着を捨てて行動に移されることに考えと行動を切り替えることが大事だといえます。
そうすれば復活する時間も早くなるのではないでしょうか。